わたしたちの想い

 

ファーム柳沢 

代表:松本 渉 (まつもと わたる)

 

経歴 :

1956年生まれ 茨城県出身

1979年 筑波大学 第二学農林学類卒業

前職は化学/食品素材会社の研究開発担当。

現在は、大学の医療系学部にて非常勤講師も兼任。

やればやるほど奥深いトマト作り

こんにちは。ファーム柳沢の松本です。東京都西東京市・西武新宿線西武柳沢駅から徒歩5分の場所にある環境制御ハウスでフルーツトマトを栽培・販売しています。周りは住宅街。まさかトマト農園があるようには思えない場所ですが、小学校の教室1室分くらいのコンパクトなハウスの中には、真っ赤に育ったトマトの森が広がっています。

トマトにとって一番良い環境を維持するため、ハウスの温度、湿度、炭酸ガス、水分はモニターで管理。最適な水分量を調整しながら“味覚に優れたトマト”を丹精込めてつくっています。

不思議なめぐり遭わせで農業を始めることに

私は31年間研究職として務めた会社を57歳で早期退職し、トマト農園をはじめました。実家は兼業農家で幼いころから両親の仕事を見て育ったため手伝いもよくしていました。

それから数十年は農業とはまったく無縁の会社勤めでしたが、縁あって仕事関係で農業にかかわるプロジェクトを担当することになりました。しかし、さあこれからというところで、拠点があった福島県の相馬市の土地は、2011年の東日本大震災の被害にあい、プロジェクトはなくなってしまいました。

真剣に取り組んでいたプロジェクトが思わぬ形で遂行できず、どこか心残りな気持ちがありました。一度きりの人生、本気で農業に挑戦してみたい気持ちもあったのかもしれません。早期退職の話があったのもそのころです。たまたま妻の実家にあった生産緑地(竹林と畑)を使い、農業ができる環境がありました。良いことも悪いことも含めて、不思議なめぐり遭わせがあって、農業を始めることに迷いはありませんでした。

今年でトマトづくりも8年目になりました。面白そうだと手伝い始めた息子が、今では1番心強い相談相手になりました。口コミが広がり、近所の方が数名ボランティアに通っていただいたり、頼れる仲間が増えたことも嬉しい変化の1つです。

都市型農業だからお届けできる自慢のトマト

いつスーパーにいっても購入できるトマトは、みなさんにとっても、なじみのある野菜だと思います。わたし自身も生産者として向き合ったことで、四季折々で味が違うとても奥深い野菜だと感じました。東京トマトの魅力は、この宝石のように美しい赤い色。これは、さらなる美味しさにこだわり、枝で実をつけたまま完熟させられる環境、消費地と近い距離感で育てられる都市型農業だからお届けできるトマトです。

大切にそだてたトマトをどうぞご賞味ください。